プロジェクトを振り返って、今思うこと(八王子市成人式プロジェクト)
| 固定リンク | 0 投稿者: 学生活動スタッフ
約8ヶ月の期間をかけて行ってきた成人式実行委員会。
イベントごとの企画をやったこともあれば、初めて携わる人も。
また、他大学の学生や大人たちと意見を交わすことで、新たな気づき、変化、成長を感じた学生もいるようです。
今回のブログ記事は、参加した学生たちがプロジェクト終了後に綴った「心境」を掲載したいと思います。
成人式実行委員会に参加してとても良い経験ができたと思う。
大変な作業や話し合いもあったが、実際に新成人の前に立って司会をして時間をかけてきた分、新成人の良好な反応を見ることができて頑張ってよかったなと実感でき、とても達成感があった。
一つ心残りがあるとすれば、初めの話し合いのころはどこか遠慮があるのか、なかなか意見が出なかったため、もう少し事項委員同士の交流があったほうが気心も知れてもっとスムーズに進行したのではないか思う点だ。
現に、初めのころよりも最後の話し合いのほうが意見も出やすかったし、遠慮もなかった分、進行はスムーズな上により充実した話し合いになっていたと思う。
なのでもっと積極的に交流を持つべきだったのだろうなと少しだけ反省している。
正直、初めの参加した理由は単位が欲しかったのと、参加できる活動の中で一番向いてそうだと思った適当な考えだった。
もちろん参加するからには全力で取り組むつもりではあったが、初めから活動を目的に参加した人に比べたらやはり褒められた理由ではなかっただろうと思う。
それでも、自分なりに真剣に活動に取り組んで、適当な理由だったとしても参加してよかったなと、この活動を選んでよかったなと思う。
この活動を選ばなければできなかったであろう経験がたくさんできた。
今まで、目上の人と関わる機会はあまりなかったので、そういう意味でもいい経験になったと思う。
5月から約9か月間、大変なことも面倒くさいと思たこともあったが全力で取り組んだからこその達成感だった。
この成人式が上手くいったのは多くの人の成功させたいという気持ちがあったからこそだと思っている。
この活動に参加しなければ知り合えなかった人がたくさんいる。
感謝の気持ちを忘れずにいたいと思う。
初めは前途多難だなと思ったこの活動も終わってみればあっという間で、参加してよかったと思える有意義な時間であった。
とてもいい思い出ができたと思う。
応用生物学部 1年 M.K
*****
大学で得た知識を地域社会において社会貢献活動を行うサービスラーニングを通して主体性、協調性、責任感、コミュニケーション能力など今後社会人になる上で必要不可欠な能力を少しは身につけることができたと思う。
また、昨年6月から月に一回のペースで行われた成人式実行委員では、社会人としての責任や気遣い、市役所の役員の方など目上の方に対する言葉遣いなどたくさんの事を実行委員の会議で経験する事ができた。
成人式に運営側として携わることは、普通ならできない事だと思うので貴重な経験をさせていただけたのだなと改めて思った。
私は成人式当日に司会として進行を務めるという大切な役割があった。
大勢の方々を前にしてとても緊張したが、6月から行われてきた当日に向けての準備、話し合い、学習などを生かした行動ができたと思う。
クイズでは想像していたよりも会場が盛り上がっていて司会をしている自分たち自身も楽しみながら、1回目も2回目も司会進行をすることができた。
高校時代では、1000人を超える人の前で話すということはやってみようとも思わなかったし、できると思っていなかった。
以前から人前に立つ事があまり得意ではなかったが、今回の経験を通して克服し成長する事ができたことは良かったと思う。
しかし、私一人のことでいっぱいになっていて、周りに気を配ることができなかったので、もしまたこのような機会があったら、自分のことだけではなく、もっと周りを見て他のことにも気を使えるようになりたいと思った。
なによりも地域の方々と連携し大きな問題が起きることなく先輩方の成人式を終えられた事が嬉しかった。
成人式は毎年当たり前に開かれるものだと思ってしまっていたが、実際にはその裏で地域の方々の支えがあってこそ成り立っていけるものだと今回の学習を通じて感じ、視野を大きく広げることができるようになった。
サービスラーニングを通して学んだことを忘れず大きな糧にして専修分野の選択、卒論、卒業後の職業選択の基盤として将来に役立てていきたいと思う。
コンピューターサイエンス学部 1年 Y.K
*****
昨年は、成人となり参加側として出席していた八王子市成人式。
自身の性格上、イベントの司会等を担当することが好きで心の中では「こんな大勢の人の前で喋ったらきっと気持ちいいんだろうな」と考えていた矢先に、まさかのこのSLのプロジェクトの中に成人式があり、工科大生が運営に携わっていたことを知りました。
それから参加意向を示すまでは誰よりも速かったと思います。笑
実は今年自分の中で密かな野望を持っていて「令和になって初の成人式だし、自分が上に立って先導するからには今までで1番楽しい成人式を作りたいし、ホールに入ってちゃんと成人式に参加する成人の方の動員数も過去一多かったと言われるぐらいのものにしたい」という自分ながらの目標を立てていました。
結果的には、市役所の職員の方から「人数カウントしてるけど今までで1番参加してる人(成人の方々)多いんじゃない?」と会話しているのが聞こえたので雰囲気としてはどちらも目標達成できたのかなと思います。
メディア学部 3年 M.Y
*****
今回、サービスラーニングの成人式実行委員会に参加できたことで、自分に自信がつき、これからも、何かを決めるために会議をしたり、何か、大勢の人の前で発表することがあっても、そんなに緊張も少なく行える気がするほどのいい経験ができて、とても嬉しいです。
まず、成人式で、成人の皆さんの前でお話しするという経験は、自分がこれから、人前で話す自信がつきました。
成人式は、成人の皆さんのテンションは高いものの、やはり、楽しい進行を行いたいというプライドがありました。
なのでたくさん練習したし、いい経験をすることができました。
半年以上、毎月行われた、成人式実行委員会会議では、たくさんのことを話し合い、決めました。アトラクションの部で何を行うかについてが一番話し合いに苦労しました。
例えば、どんなパフォーマーを呼ぶか、どんな人にビデオレターを頼むか、クイズを出すのか、クイズは参加型にするのか、どんな問題にしようか、記念品を配るのか、など、何が最善かわからず手探りでゆっくりと決定して行きました。
結果的には、良い成人式になりましたが、もっと考えることで、もっとクオリティの高い、楽しい成人式にできたのではないかと考えてしまうときもあります。
ですが、このように沢山の人と話し合って何かを作り上げる経験はなかなかできませんから、とてもいい経験になりました。
成人式当日はとても緊張しました。緊張していましたが、楽しくもありました。
なぜなら、こんな経験滅多にできないと、気づいていたからです。
私は、この重要な時間を使って、とても大きく成長してやろうと考えました。
一回めは、流石に大勢の人に圧倒され、声があまり出ていないことを自分で気がつきました。
ですが、次第に慣れてゆき、二回めでは、少しの緊張で話すことができました。
アトラクションの部で、八王子学園八王子高等学校吹奏楽部の皆さんの演奏を聞くことができたことも嬉しかったです。
メディア学部 1年 A.F
*****
成人式という市の一大イベントともいえる式典を、自分たちの手で一から企画を考えそれを実行するのは大変なこともあったが、結果的に多くの貴重な経験ができたと思う。
私がサービスラーニングを履修したきっかけは、大学生になってなにか新しいことにチャレンジしてみたいと思ったことと、大学卒業後に社会へと出る前に多くの経験を積んでおきたいと思ったからである。
成人式の実行委員として参加して、市役所の方とのメールのやりとりや、他の実行委員との話し合いで、社会人として求められる常識やマナーも学ぶことができたと思う。
実行委員として活動していく中で、私はプログラムのデザイン案をもう一人の実行委員の方と共同で作成した。
昨年のデザインはどのようなものだったか目を通し、令和初の成人式ということで令和カラーを入れたほうがいいのではないかなどと、夜遅くまで話し合ってデザイン案をひねり出し、それが実際に形となって新成人の方の手に渡ったときはとても嬉しい気持ちでいっぱいであったし、自らの手で作り上げることができた達成感も感じることができた。
私の技術ではデジタルでプログラムを作ることはできず、デザイン案を提出した後は多くの方がそれを形にするために手をまわしてくれて、一人ではなくチームで作り上げることの大切さも実感できた。
他にも、成人式をより良いものにしようと、実行委員内で連絡を取り、本来の活動時間外でも話し合いを重ねたりするなど、協調性があったことも成人式の成功の要因の一つかと思った。
成人式本番では、前日のリハーサルのときにはガラガラだった席がほぼ埋まり少し緊張したものの、今までの練習から不安はあまりなく、自分でも冷静にこうしたほうがよかったなどの反省をすることもできたのが個人的に良かったと思う。
勇気を出してこの八王子の成人式実行委員に応募し、素晴らしい成人式を作り上げることができたという事実は、自分への自信にも繋がった。
また同じような活動があったら是非とも参加したいと思う。
応用生物学部 1年 Y.Y
それぞれがそれぞれの視点からこの成人式実行委員会という「場」を見ていて、求めていたもの、そして得たものがわかりますね。
いつも学生たちに「大学での学びは学内だけで完結するものではない」ということを伝えています。
社会へと巣立つ前の最後の教育機関として、実社会へのトランジションが求められる大学は、社会で「生きる力」を育む必要があります。
その観点から、自分たちの専門知識やスキルを社会に求められることに適応させていかなければなりません。
そこで大切になってくるのが、社会では「何が求められているのか」を知ること。それを知ることで、自分の専門知識をどうしたら活かせるのか、また今の自分に足りないものはなんなのかを体験を通して理解することができます。その気づき、自分の立ち位置を知ることで、学内に戻り新たな知識を得ることの目的を作ることができるのです。
そのために、大学教育の中には「外」に出て、自分の能力を試す機会を作ることが不可欠なのです。
昨年度に続き、八王子市役所生涯学習政策課の皆さまには学生たちに貴重な学びの機会をいただきました。
また、このプロジェクトの実現・調整に際して学園都市文化課の皆さまにもご尽力をいただきました。
心より御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。