プロジェクトを振り返って、今思うこと(由井・片倉プロジェクト)
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工科大のある由井・片倉地域でのプロジェクトが全て終了しました。
後期の前半に行った由井プロジェクト、後期の後半に行った片倉プロジェクトは、継続して参加したメンバーもいます。
これらプロジェクトの集大成として、締め括りはこのメンバーたちのプロジェクトにかけた想いをまとめたいと思います。
この一年間を通して由井、片倉という地域と交流しいくつかの企画を立て実行してきた。
いくつもの企画はそれぞれ違うメンバーや違う状況、違う対象に向けたものでどれ一つとして有意義でないものはなかった。
企画の立て方、本番までにどのような動きをするのかというものを実体験として複数経験できたのは大きな経験であったように感じる。
また、普段のさりげない会話ややり取りの中で相手に自分の伝えたいことを効果的に伝える方法やコミュニケーションのバリエーションが手に入ったように感じた。
さらに、高齢者の方々や小学生などの幅広い年齢層の人々との交流で自分の中の会話の引き出しが増やすことができ、これもまた貴重な体験であった。
一人暮らし交流会においては一人暮らしの高齢者の方々の実態やどのような生活を送っているのかについて知ることができ、ライン講座においてもどのような方々がどんな悩みや不安と向き合いスマホなどの未知のものを見つめているのかの詳しい実地調査ができ非常に参考になった。
総じて未開のものと向き合うときや自分の殻を破って世界を広げる際には誰かの手助けがあるとありがたいものなのだと感じられた。
よって地域の方と我々がともに成長するこのプログラムが存在したことに感謝したい。
工学部 1年 D.A
今までに、地域貢献するプログラムに自発的に参加したことがなく、力になれるかとても不安でした。
なので、活動に積極的に参加することで雰囲気や企画の進め方を学び、微力ではあったと思いますが、力を尽くしました。
今回、この企画に参加して、企画することの難しさ、大変さを実感する機会が多々ありました。
特に、企画に求まれていることを正確に把握しなくてはいけないことや、当日は時間の制約があるのでその中でニーズにこたえなければいけないことが大変であり、一番力を入れたことでした。
何度も打ち合わせをして、より良いものにしようと協力した結果、参加者の皆さんに有意義な時間を過ごしていただけたようでした。
活動を終えて、とても気持ちがよく、達成感を感じています。
今回の企画は成功したと言って良いと思いますが、改善点がないわけではありませんでした。
なので、次回以降、同じような活動に参加する機会に巡り合った際には、今回の経験、反省点を最大限に活かしたいと思います。
応用生物学部 1年 S.U
ひとりぐらし高齢者昼食交流会では、普段関わることのない地域の高齢者と様々な話をしたり、交流することができた。
最初は緊張もしていたが、気さくに話しかけてくれる人ばかりで楽しく交流することができた。
また企画では、どのようにしたら来てくれる人全員がわかりやすく、なおかつ楽しむことができるのかということに重点を置いて考えることができた。
私たちがわかりやすいと思うことが、高齢者にとっては必ずしもわかりやすいものではないということを知ることができた。
誰にとっても不自由のないようにするということの大変さを実感することができたことは、今後の活動にも生かしていけるのではないかと思う。
また、課題への打開案が出たときの興奮や嬉しい気持ちは、このような企画に携わらなかったら味わうことができなかったことだと思う。
これらを知ることができたことは、今後難しい課題や企画制作に携わることになったときのモチベーションにもつながるだろう。
片倉プロジェクトでは、メンバーの中心になって活動できたのではないかと思う。
由井プロジェクトからのメンバーに新メンバーを加え大所帯になってから、メンバー全員が意見を言えるような空間にしたり、それぞれに仕事を割り振ったり以前より周りを見る力がついたのではないかと考えている。
また、今回本番の進行とスライド作り、配布資料作りをしたことは、私の中で良い経験になった。
どうやったら参加者に興味を持ってもらえるように進行できるか、どのような資料を作ればわかりやすいか、を念頭に置き、進めていけたのではないかと思う。
進行に関しては、関係者の方に「良かった」と言ってもらえたことは自信になった。
今回は特に様々な事態を想定して企画を進めていたが、本番でさらにその場での対応もできたことは、今後にも活かせるのではないかと思う。
このような講座の形を取る企画を考えることは、どのようなニーズに応えていくか、どのようなコンセプトで作るのかなど、初めてのことばかりで大変だったが、今の自分たちにできるベストを尽くせたのではないかと思う。
今後、今回の反省を生かしさらに良いものを作っていけたらと思う。
メディア学部 1年 N.E
このプログラムに参加したきっかけは佐藤先生の勧誘でした。正直サービスラーニングの単位も足りていたし、学校の実験やレポート、バイトなどで忙しく、初めはなんで参加してしまったのかとほんの少しだけ後悔していました。
しかし、いざ参加してみると私より年下の子たちが一生懸命企画を考え、切磋琢磨しつつ話し合いを繰り返している姿を見るとみんながキラキラして見えると同時に、自己中心的で曲がった考えをしていた自分のことが恥ずかしく感じました。
それ以降では自分のことを見返し、密かに心を入れ替えて話し合いに積極的に参加するようになりました。
今までの学生生活のなかでこんなに長い時間をかけ、仲間と協力して一つのものを作り上げることがなかったのでとてもいい経験となりました。
また、これからの人生においても大切な能力をほんの少しですが身につけることが出来たのではないかと思います。
わたしはこれから就活が本格的になり、社会人としての一歩を踏み出すことになります。
今回のプログラムのおかげで自分自身を成長させることができました。
プログラムを共に頑張ってくれた仲間たち、またプログラムに誘ってくれた佐藤先生にお礼を申し上げます。
とても楽しい時間でした。ありがとうございました。
応用生物学部 3年 C.K
普段高齢者の方々と触れ合う機会は全くなかったので、現在の生活に欠かすことのできないSNSやLINEのスマートフォンを組み合わせて教室を設け、消費者被害や家族や友人とのコミュニケーションの手段としての活用の幅を広げていただくことはとても素晴らしい経験をできたなと思いました。
本番のLINE講座の前に行ったサロン訪問では、生き生きと活動をしていた高齢者の方のスマートフォンを持っている人の中には、やはり皆さんたくさんスマートフォンを使う上での悩みがあり、皆さんがSNSや機能に関して興味を示していて、たくさんこれはこれはと質問をしていただけたので1対1での対応で精一杯で、2対1でもいけるのではないかと思っていたが対応できなくて大変でした。
しかし一生懸命こちらの話を聞いてくれて、分かったら本当にありがとうと、とても笑顔で返してくださり役に立てて本当に良かったと、とても心が温まった。
本番でも聞きたいことをメモ帳にメモをしてきてくださり何回も覚えるまで繰り返し付き合うことができて、どんどんスマートフォンについての考え方が変わったとおっしゃってくださり、こんな私でも地域の方々に貢献することができるのだと嬉しかったです。
応用生物学部 1年 A.S
私は、今回後期のサービスラーニングを履修して、前期とは異なった方向性の知識を得ることができたと感じました。
特に今回の片倉プロジェクトにおいて、指針の示された「定期業務」ではなく全く何もない環境から「新たな企画」を立ち上げる事に際して、大学、提携先、企画参加者、各学生、先生、私自身という様々な人々の本音と思惑が交錯する中で、最適解を探って行くという経験をしました。
この経験は通常、この年齢では得られるものではないと認識し、また前期サービスラーニングとは比較できないほどの大変難易度の高いものであったと認識しています。
このような事態でグループが機能不全に陥り作業が滞る事を回避する必要性を感じました。
そのためには小さな積み重ねを一歩一歩着実に行っていくことで信頼を得ることの重要性を再確認し、来年度は、そのための方策の確立のために模索して行きたいと考えました。
様々な方に大変ご迷惑をおかけしたサービスラーニングとなりましたが、他には代えられない知識を得る機会を頂けたことに深い感謝の意を表明します。
コンピューターサイエンス学部 1年 S.S
片倉プロジェクトは、八王子市社会福祉協議会さんと八王子市高齢者あんしん相談センター片倉さんと一緒に活動しました。
高齢者の方へ向けて、スマートフォンが便利になる何かを教えてほしいとのことだったので、私たちは、基本的なアプリであり、他者とのつながりを作ることができるLINEをインストールから行うLINE講座をすることに決めました。
私は片倉プロジェクトと通していろんな経験ができました。
私は、私たちが考えた企画を社協の方々に伝えるためのプレゼンを行いました。
私は人前で話すことが好きじゃないので、プレゼンが苦手です。
プレゼンは数をこなせば慣れてくると思うので、今回一つ経験を積むことができてよかったです。
他にも、スマホ教室のチラシづくりも担当させてもらいました。デザインに興味があったので、チラシを実際に作ることができたのはいい経験になりました。
今回の片倉プロジェクトの良かったところも、良くなかったと感じたところも忘れずに、今後の活動に活かしていきたいと思います。
メディア学部 1年 M.S
片倉プログラムに携わって、企画を一からつくりあげる大変さを改めて実感した。
企画の段階ではクライアントの求める内容と、私たちが考える内容との差異が生じており、要求に寄り添った企画に近付けていく難しさを知った。
また、あらゆる場面や状況を想定して組み立てていくのはこの先も必要とされる力であろう。
そして企画を形にしていくにあたっては、思い通りにならないことも多くメンバーやクライアントの焦りを感じることもできた。
企画当日においても、不測の事態や急な進行変更などに悩まされたが臨機応変に対応しなんとか終えることができた。
企画のターゲットが高齢者であったため、通常よりも話すスピードを緩めたり、大きな声で話したり、場を和ませたりと要求されることがとても多く感じられた。
異なる世代の相手に対してのコミュニケーションを学ぶことができとてもためになった。
加えて、高齢者から学ぶことも多く、私の考えが薄っぺらいものだと感じられた。
この企画を通し、地域との交流をより一層深められたことは残りの大学生活においてもきっと役に立つことだろう。
メンバーの協力なくしては企画が成り立たなかったと思う。
支えてくれていた多くの方に感謝をし今後も頑張りたいと思った。
応用生物学部 1年 K.M
私は普段から積極的に行動する勇気がないので今回サービスラーニングでこの片倉ウェルフェアプロジェクトに参加しました。
実際打ち合わせに初めて参加したときにメンバーのみんなはすごく積極的に話し合いをするし、話しながらパソコンで調べたりメモを取ったりしていて圧倒されました。
自分にもできることはないかと探すのに必死でした。
そしてサロンにヒアリング調査をしに行ったときに高齢者の方たちとこのサービスラーニングではじめて交流しました。
スマートフォンの使い方に関する今回の講座だったので、それと同様にスマートフォンでお困りのことがあるかと尋ねた際に高齢者の方に伝わるように説明することが難しかったり、教えているときに姿勢がつらくなってしまうことなど課題が見えました。
機種によって結構違うので自分でもわからないことがあったりしました。
しかしこのサロンで一度教えることを体験したのでそのあとの打ち合わせでは、得たものが多かったのでより意見が言えるようになりました。
スマホの機種や限られた時間などさまざまな条件がある中、参加者にいいものを持ち帰っていただくため何度も打ち合わせをして講座の内容や構成を考え直しました。
本番では司会をまかせていただくことになったのですが、アドリブで話すことが苦手なのでみんなの助けを借りて台本を考えました。
とても緊張し、予定通りにならないこともあって少し困惑しましたが、一緒に活動した社協の方ともコンタクトをとって臨機応変に対応しました。
実際LINE講座が始まるとスマホをお持ちになってない参加者もたくさんいて退屈にならないように積極的に交流しに行ったつもりでしたが、やはりもうちょっとその辺のフォローをしっかりすべきだったと反省しました。
それでもスマホで困っていたので参加してよかったと言ってくれる方もいたので嬉しかったです。
全体が終わった後、社協の方やメンバーにも司会を褒めていただけたのがすごくうれしかったです。
応用生物学部 1年 Y.M
由井プロジェクトは、より良い企画を短期間で作り上げるには、という部分に苦心しました。でも、前期からのつながりもあり関係性も作られていたため、割とスムーズに行えた印象。メンバーとの関係は、チームで何かを作り上げる時にはとても大切ですね。
片倉プロジェクトは、後期後半からスタートのためメンバーの再編成や、協働先との関係性作りから行い、まさに1から作り上げるというプロジェクトになりました。そのせいか、やはり片倉プロジェクトの方が参加メンバーにとっては難易度が高く感じられた様子でした。
でも、そんな中においてマーケティングを行ったり、それをもとにアイディアを出し合い何度もコンセンサスを取り合うことを経て、企画を作り上げ、実際に具現化できたのは、とても大きな経験になったと思います。その過程で何度も、喧嘩にはならずともコンフリクトも起こったりしましたね。それでもそれを乗り越えられたのは、メンバーの企画を作り上げることへの責任感によるものが大きいと思います。
社会に出たら「誰かと何かを協働して作り上げる」なんてものは日常茶飯事です。
というか全ての仕事と呼ばれるものはそうやって作られています。このプロジェクトで得た経験が、各々のこれからに活きてくれるとうれしいです。
教養学環 佐藤