これぞまさしくアクティブ・ラーニング【デンバー海外語学インターンシップ研修】
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「パラダイムシフト(paradigm shift」という言葉は1980年代に日本でもよく使われ、大抵の場合は、それまで社会の中で当然と思われてきた認識や価値観が大きく劇的に変化することを意味します。コペルニクスが天動説を否定し地動説を提唱したことになぞらえて、コペルニクス的転換というように表現されることもあります。今回参加した学生たちは、4週間のプログラムに参加する中、異文化に関するレクチャーと語学の授業を受けつつ、それぞれが割り当てられたインターンシップ先で研修生として仕事をし、想像していた以上に多くのことを感じ、考えることができたようです。それは、社会を動かすようなパラダイムシフトではないにしても、これまでの自分の価値基準や考え方を変えるに十分な経験だったに違いありません。
4週間をまとめる総括の授業を見学しましたが、講師の村治さんから自分にとって一番大きな発見は何だったか、という問いに対して、一人ひとりが経験したこと、考えたことを懸命に言語化しようとする姿勢は、恐らく日本ではあまり見られなかったことだと思います。
・自分がやっていることの目的を考える
・様々な多様性の中で他者の意見に耳を傾ける、自分の基準だけで物事を見ない
・自由だからこそ自分で考え、選択する
・集団ではなく、個人の accountability が重要である、自分の人生に責任をもつ
中にはまだ自分が感じたことを明確に言語化することができないこともあるようですが、それでも「これまでとは違う自分」に一人ひとりが出会っていました。羽田で見送った時には、不安そうな顔をしていた参加学生たちも、みんないい顔をしています。4週間の学びがいかに大きなものであったのか、参加者からの生の声を聞くことができただけでもデンバーまで来た甲斐があります。
講師の村治さんは、4週間のまとめをしながらアメリカ社会に浸透している trial & error の精神、ポジティブさなどの良い点、アメリカが抱える人種差別、貧富の差、銃規制への反対などの問題点がどこから出てきているのかなど、歴史を振り返りながら話されます。もちろん、お話の中ではどんどん学生たちには質問が矢継ぎ早に飛んできます。トレーニングの一部を垣間見ることができました。
午後は最終日の修了式で行われるプレゼンテーションのに準備に費やされました。一人ひとりが自分で選んだトピックに沿ってパワーポイント資料を作成して発表準備をします。プレゼンの内容は村治さんから、英語についてはジニー先生からチェックを受け、仕上げていきました。
村治さんのお話、参加学生たちの話を聞きながら、〇十年前に自分がアメリカ留学した時に感じたこと、考えたことを思い出しました。日常生活の繁忙さに忘れかけていた新鮮な感覚をデンバーで思い出されてもらう時間となりました。
最終日のプレゼンテーションがとても楽しみです。
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