BASECO活動を終えて感想③【フィリピン語学研修】
| 固定リンク | 0 投稿者: 学生活動スタッフ
『お互いが手を出し合い、その手を握ること』
バセコ地区でのボランティア活動ではとても楽しく濃密な経験をしたのと同時に、多くのことを考えさせられました。そこで私はお互いの手を取り合うべきなのだと思いました。
バセコ地区に行く前、移動するバスの中でフィリピンのスラムを取り巻く歴史を説明されました。スモーキーマウンテン。ゴミを売って生活する人たち。それらに対する政府の対応。そして今。それらの説明を聞き、途中でゴミを漁っている人に実際に遭遇、その人自身から金属をゴミの中から探してお金にし、ゴミの山の上で生活していることを聞かされ、衝撃的な現実を目の当たりにしました。そんな現実を見た後でバセコ地区の子供たちに出会ったとき、再び衝撃が訪れました。信じられないくらい元気でした。食事に必要な材料を買い出しに行くとき、二人の男の子が私の両手をそれぞれ掴み、市場に案内してくれました。買い出しが終わるまで二人はほぼ常に私の手を握って、常に話しかけてくれました。私は混乱しっぱなしでした(笑)。食事を作るあい間、子供たちと一緒に遊んだとき、私が持ってきたおもちゃに子供たちは興味津々で、知らない間に持って去られてしまったりもしました(笑)。背負ったり手遊びを教えたりしていろいろな子供とコミュニケーションをとり、その後食事を提供、お昼の休憩の後再び子供たちとタッチゲーム(鬼ごっこのようなもの)などをして遊びました。私が走り疲れても子供たちはお構いなしに手を引いて、もっと遊ぶように求めてきました。終わるころには疲れてうまく立てませんでした(笑)。
私は子供達のほうから積極的に触れられ、話しかけられることに混乱しました。しかし最後に帰るときにはもっと居たいと思いました。これは社会に必要なことなのかもしれません。
現代社会は複雑でいくつもの問題があります。それに対し、政治では互いを読みあい、議論の繰り返し、政治的思惑を絡ませて難しくしてしまうことが本当に多いと思います。また政治だけでなく会社や人々の生活にも問題はあるのに、それらは隠されたり、黙認されたり、無視されることが多々あります。これらを改善するには、バセコの子供たちのように積極的に手を出してそれを出された側が取ることが必要なのだと思います。またあまりあってはならないのですが、状況として上下の関係、差があるのであれば、上の人が手を差し出すのはもちろん、下の人も諦めるのではなく、積極的に手を出すことが必要だと私は思います。
最も良いのはお互いが手を出し合い、その手を握ることです。
今回行ったバセコの子供たちは他と比較すると良い環境にいるのかもしれませんが、バセコの子供たち全員、また他のスラム全ての子供たち全員がそうというわけではありません。今回の食事の提供を行っているときも、余分に作った分、子供を施設の外から入れて食事を提供していました。作った食事の数は百数十食、これで子供たち全員を助けられるとは到底思えません。しかし状況は過去と比べればずっと改善されています。それは差し出された手を誰かがしっかりと握ったからかもしれません。今彼らにはその手を離さないようにすることが必要です。
国家と国家の問題、人と人の問題。世界や社会には多くの問題があります。それらを改善するためには、改善しようと一人一人が思い、またバセコの子供たちのように自ら手を取りに行くことが必要なのかもしれません。
◆参加学生 O,Hさん◆
『子供たちがバスを追いかけて』
私たちはスラム街でご飯を作り、子供たちに提供するというボランティアをNGO団体と一緒にやらせてもらいました。スラム街は思っていたよりも怖い場所ではなく、多くの人の生活を感じ取れました。家々は密集しており、日本の簡易避難場よりも過ごしにくそうな場所でした。そこに住む子ども達はみんな元気に過ごしており日本の子供よりパワフルでした。また何して子供たちと遊んで良いか迷っていたが子供たちからはグイグイと来て、一緒に遊べたので思ったよりも楽しめました。また、ご飯の買い出しは現地の人達と複数のグループに分かれて行ったので心配して買い物をしなくてもすみ、それに現地の人に英語も教えてもらえるので楽しかった。そこでNGO団体と一緒に作ったフィリピン料理は近所の店よりも美味しくてご飯が進みました。また、そこで作ったご飯はすべての子供たちに配れる訳では無いので、少し可愛そうな気がしました。
最後、疲れてヘトヘトでしたが、子供たちがバスを追いかけてくる姿も可愛くて、まだいたい気持ちでいっぱいでした。
◆参加学生 N,Tさん◆
『色々な事を学んで』
バセコ地区は、とても暑かったです。しかし、子供達は元気で、明るくて、楽しい子ばかりでした。子供達とは、ランチ前にはフリスビーや鬼ごっこをして遊び、ランチ後には回るゲームと少しだけ鬼ごっこをして遊びました。ここではフリスビー、鬼ごっこ、回るゲーム、少しですがランチの事について説明します。まず最初に鬼ごっこについて説明します。鬼ごっことは言っても普通の鬼ごっこではありませんでした。それは、自分の鬼ごっことは関係ない人達が僕にタッチをして来るのです。僕は、それには最初は戸惑ってしまいましたが、段々と楽しくなって来ました。それを午前と午後の2回やりました。次にフリスビーについて説明します。子供達は、フリスビーを自分で投げたいという感じで取り合いになっていました。僕はそれを見て、子供達は元気だと感じました。子供達は、僕にも投げてもらいたそうな顔をしていたので僕も自分のフリスビーを投げました。僕は子供達に遠くまでフリスビーを取りに行ってもらおうと思い、後ろや前などの色々な方向に投げました。そうしたら子供達は、どの子も一生懸命にフリスビーを取りに行こうとして、必死でした。僕は、子供達の元気な姿を見て、つくづく感心しました。次に回るゲームについて説明します。ここでは、ゲームの名前が分からなかったので「回るゲーム」と言っています。この回るゲームは、皆で輪っかになって、足を使って回るゲームです。リズムに合わせて足を動かし、足が真っ直に揃わなかった場合その時点でその人は輪っかの中に入り、回られる事になります。僕も引っかかってしまい、回られる立場になってしまいました。しかし中々面白いゲームでした。今までこのゲームを知らなかったので、より面白く感じました。最後にバセコで食べたご飯について説明します。バセコで用意されたご飯は、肉のシチュー、インディカ米、それから茄子とバナナとマンゴーでした。特に肉のシチューについてはフィリピンに来た時に食べた料理の中では最も美味しい料理でした。それ以外の物もかなり美味しい物でした。
今回はこの研修に参加できて本当に嬉しいと感じています。残りあと今日を除いて18日ですが色々な事を学んで日本に帰国しようと思っています。皆さん、本当にありがとうございます。
「海外プログラム」カテゴリの記事
- 帯同教員より【フィリピン語学研修】(2019.03.14)
- 授業について【フィリピン語学研修】(2019.03.14)
- 初めての海外【フィリピン語学研修】(2019.03.13)
- キルス財団【フィリピン語学研修】(2019.03.12)
- フィリピンでこんなもの食べてます【フィリピン語学研修】(2019.03.11)